「年寄りを馬鹿にしているのかっ!」

まるで決め台詞みたいに、側の若者にそんな事言い放った人がいた。
ダラやなあ。
「馬鹿にする」っていうのはそういうもんじゃないだろ。
 

例えば俺がその場に躍り出て、
青鬼のようにジジイを蹴っ転がして、
顔の上にしゃがみこんで、ブリブリと下痢便を脱糞して、
このクソジジイ 使い古しの役立たず ジャマだから死んじまえ
そう教えてあげて、代金として財布をもらって、
あとは棒と石でいい感じにあやしてやれば。


彼は気付くかもしれない。馬鹿にする事の意味を。
側の若者は(例えビジネスだとしても)決して馬鹿にしているわけじゃないと。
逆に、自分こそが若者を馬鹿にしてるのだと。問題を解決することなく、歯向かわない相手に噛み付いて威張っているのだと。
 

 
たまに老人ホームで虐待した職員が逮捕されたニュースを聞くけど。
法に裁かれるのは、確かに暴行した職員ひとりだ。
でも、
地獄の閻魔の前に引きずり出されるのは、いったい何人の年寄りなんだろうね。
 

 
そうだ。居丈高な入居者を常に名誉毀損や傷害罪で提訴して、示談金や罰金で賄う老人ホームってのはどうだろうか。
仏のような老人と、修羅のような老人を、同じ待遇で扱おうとするから問題なんだ。
学校も、老人ホームも、厳格な法の下に運営できれば…!