恋旅のキャラはアニメキャラではない(市内向け)

ゆるキャラ】(名)
「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもので、イベント、各種キャンペーン、地域おこし、名産品の紹介などのような地域全般の情報PR、企業・団体のコーポレートアイデンティティなどに使用するマスコットキャラクターのことである。(Wikipedia


つまり、『恋旅』のキャラは【ゆるキャラ】。
【アニメキャラ】【萌えキャラ】として、オタク向けの看板として距離を置いて捉えてては無駄になってしまう。
彼女達は、市のバックアップでアニメ化までされた、世にも幸運な【ゆるキャラ】なんだな。
それも、感情移入も二次創作も比較的簡単な【人間型ゆるキャラ】。
そういうつもりで動かないと、きっと成功しない。


ただし、だからといってなんでもゆるグッズにして良いかと言われれば。
もし町興しに上策・中策・下策(好手悪手じゃなくて、高レベル〜低レベルの意味で)があるとしたら、
上策=雰囲気を売る
中策=体験を売る
下策=品物を売る


上策の「キャラクターが実在する雰囲気の街づくり」は、非常に説明が難しい。でもアニメで町興しをするなら目指さなければいけない目標。
究極の形は浦安の『現実は存在しない夢の国』ディズニーランドだし、手軽なものだと大洗の「被弾につき、改修中」看板かなあ。最近よくある特別住民票なんかもコレ。
洒落や悪ノリでいかにお客さんに喜んでもらうか。これが無ければお客さんは二度と来てくれない。
欠点は一つ。これによる収益は一銭もない。ディズニーが儲かるのは、木戸銭と物販のおかげであって、ミッキーマウスにおひねりが飛ぶわけじゃない。


中策は「キャラと同じ体験をしてもらう」ので、仕掛けるほうも大変だが、単価は大きいし、ツボに入ればお客さんも喜んでくれる。『ぼんぼり祭り』はまさにこれ。
アニメに限らず、地方の工芸品の制作体験コーナーは大抵人気がある。まぁ、木彫刻の体験は刃物を使うんで企画し辛いのがネックだけど。
欠点は、ゼロから祭を作る労力が半端ないこと。バクチ度は一番高い。


下策は「グッズ販売」で、観光業としては一番重要、これ無くしては企画が無駄になる。
ロゴ入りお菓子とかストラップ、クリアファイルといったテンプレはいっぱい有るし、予算も立てやすいんで参加しやすい策。そして支出が上二策よりはっきり判る。
欠点はある。探訪してくれたおたくたちは、まんじゅうやストラップを買いにきたわけじゃない。彼らに目的外の品物を買ってもらわないといけないし、それが露骨になると致命傷になる。