パラダイムシフト〜古い風習と新しい現状

金属3Dプリンタで貴金属の天神様を造ってはどうだろう。
20万円の純銀は重さ2800g。
一辺10.7cm、厚みが5.35cmの三角おにぎり。
工賃は判らないけど、10cmそこらの天神様ならどこにでも飾れるし、どこにでも片付けれるし、致命的に痛む事もないし、贈り主の面目も保てるし、万一のときは換金も出来る。
 
井波彫刻では、富山の風習として毎年たくさんの天神坐像が彫られているが、20年前に神像タイプの他にリアルタイプが生まれた以外は発展的変化って無いんだよなぁ。
今の住宅事情に応じて、小さく安価にはなってるけど、
・気の張った贈答品という位置付け
・小さいからといって単純に下がらない工賃
・昔からの風習
って条件がある以上、革新的なものは生まれづらい。
ただ、「高い」「かさばる」「痛む」とネガティブな意見が連綿とあるのも事実。これがある日、全く関係の無かった業種の参入でパラダイムシフトが起こる事は十分有りうる。
金沢の割り箸業者が作った、板キリコみたいに。
 
この話は「でもお客さんって、天神様の顔を一つ一つ確かめながら選んでいくから、元が不細工だったら大赤字だろ」ってオチが付くわけだが、本当のところはどうだろう。貴金属の天神様を見てもそこまで冷静になれるのか?