丸い彫刻刀を、より切れ味良くする方法

以前ボークスに寄ったとき、細い丸ノミ…ああ、ノミじゃないか。丸い極細彫刻刀が有ったんで、つい買ってきてしまった。
メーカーは新潟の燕だったか、与板だったか…刃物作りで有名な町だ。
材質はステンレス。
で、刃先を見てみたんだが

上から見ると凹形だが。本職としてはこの刃の形は×だ。注射針でもショベルでも先は凸形をしているもんだ。
それから写真では裏になっているが、刃物の甲の部分は平面でなくてはならない。以下断面図。

これは店頭で見ても歪みが判るので、もしも選ぶ機会があるなら、注意してみてみると良い……と言いたいところだが、機械で研ぐと刃先が丸まる事が多い。まぁ丸くても切れないわけじゃないがね。初心者の手研ぎより切れ味は良くなることが多い。
と言うわけで研ぎなおしてみた。

プラの定規で試し彫り。上がbefore。

切れ味はいい。これくらい切れれば十分本職も使える。ただし問題は、すぐ鈍る。\1500という値段は格安だが、切れ味が持続しないのは本職としては辛い。
そういやハンズに「小信」売ってたな…「小信」は高いけどよく切れるので(先代のほうが切れたという人もいるけど)、試してみるといいかも。研げる人がいるかは別問題だけど。