斧女

先週より巷で騒がれて、模倣犯まで出てきた通称「斧女」事件。巡査部長の首を娘がはねたのは18日だから今日で九日目だが、一部の報道では同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」が関係あるとか斜め上な方向に騒ぎが流れていて不思議だ。
先日もTBSラジオ「アクセス」で、コメンテイターが「何故こんなことを思いついたのか。処刑だのギロチンだのという単語は子供の発想ではない。出所を突き止めるべきだ」なんて言っていた。
でも「ギロチン」「処刑」なんて言葉、大人の使う言葉じゃないよ? むしろ16歳の少女がいかにも使いそうな言葉じゃないか?
子供向け文学(サブカル含む)からチョイと先に進めば、探偵物やミステリ・オカルトといったどこか暗く怪しい世界は広がっているんだからさ。ゴスロリ趣味ならなおさら基礎知識としてあると思うんだけど、なんでひぐらしとかスクイズとか一部にしか認知されていない作品を槍玉に挙げないと気がすまないのか。
推理小説なんかのオチで、【事件の真相は解決したが、マスコミは何も知らずに扇情的に騒ぎたてた】なんてのがあるが、ホント、フィクションどおりにマスコミは動くよなあ。問題があったのはサブカルじゃなくて、不道徳な親と短絡的な子供なのに。
それから、ゴスロリ少女で斧といえば、ひぐらしじゃなくて漫画雑誌Cの「K」って漫画がそのものずばりだと思うんだが。あとゴスロリ少女がごつい武器持つ事自体、漫画やゲームにはまだまだある気がする。その辺どうして取り上げられないんだろう。