英雄不要論

ヒーロー症候群患者は、「自分は被害者と正義のために戦」っているつもりで、自分に正義感と統率力があると思ってリーダー面している時がある。
でも、ヒーローってのは用事が済んだら退場するモンだ。手柄自慢だってそんなにするもんじゃない。
退場することを忘れて「お前の悪事は俺が覚えている」「俺の仲間のために俺は戦う」と誰かをいつまでもやっつけ続けている。コレは正義なのか?被害者のためなのか?
本当は「私は凄い人なんだよみんな見て」ってアピールしたいだけなんじゃないか。 自分の正義と他人の悲しみと個人的な恨みと便利な地位と強い力と……そのつど都合の良い立ち位置で、気が済むまで「悪者」をやっつけているのは、ヒーローでもリーダーでもなく小ズルいだけだ。
そもそもリーダーってのは、教え導くからLeaderなんで、中心に座って全体のバランサーとして活動すべきなのだ。正義を振りかざして右向け右というのは、本来リーダーの役目ではない。皆に右を向く気を起こさせるのがリーダーの役目だ。自分の正義のためならどこを噛み付いてもいいと思っているなら、悪役に回された奴は改心する意義がないし、被害者はずっと被害者の仮面をかぶって無ければならない。ナニが可哀想って、味方面した自称正義の味方の自慢話で古傷をえぐられ続ける元・被害者ほど可哀想な物は無い。