眼鏡

改めて言ってみるが、私は属性:メガネっ娘だ。以前の眼鏡話を読み返しても、その自信にいささかの揺るぎも無い。
メガネの種類はさほど拘らないが、それが似合う女性はつい目で追ってしまう。一部の眼鏡っ娘スキーが嫌う、伊達眼鏡だって似合っているならむしろOKと思ってる。
だが…どうも俺の評価は、一般人>>イラスト>>グラビアになってしまう。一流カメラマンが選ぶ構図よりもエッセンスを煮詰めた一枚絵よりも、実際に街を歩いている眼鏡っ娘のほうがずっと魅力的なのだ。
で。
イロイロ考えたんだが、俺はどうやら一般のメガネスキーより「メガネ」にも重きを置いているらしい。「メガネは顔の一部」と言われるが、俺の持論ではむしろメガネは顔じゃないからこそ美しい。
例えば。
最近の眼鏡っ娘イラストは、真正面から見ても斜めから見ても目玉は眼鏡越しに見えている。しかし本当ならコレはありえない。実物を見てもらえば判るが、着用されたメガネは顔面から偉大なほど離れている。だから斜めから女性の顔を見た場合、間違いなく手前側の瞳と視線にメガネフレームが干渉するし、向こう側のレンズ越しには大きく背景が見えなければいけない。
手近なイラスト(斜めを向いたもの)から目とメガネを消して、リアルなメガネだけを描き加えるともっとよく判るだろう。コの字型になって頭を横断するフレームは、曖昧な萌え顔の造形を無造作に幾何学的に切り取ってしまう。そしてそれは元絵の位置と大きくずれていることが少なくない。
しかし。
あえて言おう。「だが、それがいい」と。
さまざまな有機的叙情的な情報を発信するインターフェースである「顔」に、しっかりと距離をとりながら無機的幾何学的に主張する「メガネ」というギャップこそ(俺の中の)眼鏡っ娘の魅力なのだ。
更に言えば、横から後に回り込んだときに見える、丸い頬とフラットなフレームが形作る隙間が変化する様はとても蠱惑的ですばらしい。普段は気にも留めなかった相手の輪郭や表情が、メガネと言う遮蔽物があるからこそ印象に強く残る。この点は簡略化されたイラストよりグラビアのほうがアドバンテージがあるんだが、大抵は正面ばかりで味も素っ気も無い。中にはメガネを下にずり下ろして上目遣いとか……そういうマヌケ面は桃屋のCM以外で見たくない。


と、ここまで書いてみたが、他の属性と違いアンチも多い眼鏡っ娘好きの更に分派になるわけだから、志を同じくしてくれる人は少ないだろうなぁ。「メガネと顔の間の空間が萌えるんだよ」って、「俺はドーナツの内側が好きなんだよ」と言ってるようなもんだわ。そこで先人に倣ってキャッチーな呼び方を考えてみた。
「絶対間隙」。
数少ない眼鏡絵師と眼鏡タレントに一層の努力を強いる絶対間隙萌え。まず流行らないとは思うが、同士の方がいれば挙手していただけるとありがたし。
(0305補足とかメモ。
顔-眼鏡間に絶対間隙があるから眼鏡は顔の一部品から独立する。
1・眼鏡自体の魅力。
2・異なる二つの魅力からの立体的な感動。((これってツンデレ?))
3・表情や個性の再発見。チラリズムも含めて。)