515

515事件と言えば、226と同じくらいのレベルで有名な日本の事件です。
もっとも有名なのは「話せば分かる」「問答無用」の二語でしょうが、この逸話は実は誤りで、少し問答とか「靴を脱げ」くらいの話があったようです。
犬養がこのとき何を話したかったのか。恐らく満州か海軍の軍備の話だと思いますが、残念ながら真相は藪の中。
海軍将校たちもどこまでが計算だったのか、それとも純粋に正義のつもりだったのかも分かりません。
ただし彼らは国民から除名嘆願され、処刑されなかったようです。
で、この事件が日本史的にどう重要なのかと言うと、
政党内閣の終焉と軍部の台頭
この後終戦まで、首相は軍人が勤める事になります。


さて。グーグルで515事件を調べると、真っ先に当時の檄文が出てきます。
http://archive.hp.infoseek.co.jp/1932-515.html
当時と現在、ほとんど変わってませんな。と言うことは、
国益のためなら要人テロOKですかね?
気の抜けた首相も次の選挙が気がかりな閣僚も落とし所ばかり探る外交官も天下り目当ての官僚も消していけば、明るい世界が……て、それじゃあポルポトか。
でもこんなのが国の中央に座っている「日本」に誇りを持つことは出来ないよなあ。正常な国民としては。