俺は怒っています

うちの前の通りでは、大昔から月に六回朝市が開かれています。朝市といっても輪島や高山のものと違い、早朝、数人の農家のおじさんやおばあちゃんが野菜と花を売る、ささやかなものです。
今月から、新しい人が加わりました。この人は「警察」を名乗って、
「自動車の通行の妨げになるという連絡が町民からあったから、月¥2000払うように」
と言ったそうです。
冗談じゃ有りません。
バス通りとはいえ町外れの通り。朝のラッシュにもそうジャンジャン通行が有るわけじゃなし、おまけに朝市は家の軒下で行われて、ほとんど道にはみ出していないのです。妨げようがありません。
もう一つ。月\2000とはどんな計算で算出したんでしょう? 隣の市の大通りで看板まで出して行われている大規模な夕市ですら、こんなに高くありません。
ここの所を朝市の人が自称警察に問い詰めると「じゃあもう一度考えてくる」と言って帰ったそうですが、そんな理屈で他人の売り上げを巻き上げようと言うのは、ヤクザのやることです。
本来なら町の資源にしたって構わない、こんな風情のあるものを、後から来た奴がピンハネの手段にしていいんでしょうか?
こんなコスくてみっともない奴らに、一発食らわせてやることは出来ないんでしょうか?
目の前にある出来立ての「朝市・車両注意」と書かれた看板をチェーンソーでギタギタにしないよう、ぼりぼりと精神安定剤をかじる一日でした。