詭弁のガイドライン

http://d.hatena.ne.jp/syaki/20060712#p1の続き。
ネット黎明期…とぶち上げてみたが、俺自身がそんな時代知るわけが無かった。
まぁ遡る事数年だが、【荒し】【煽り】と呼ばれる輩がやたらと跋扈した時期があったわけだ。(今もいるかもしれんが、最近は俺の護身が完成してきてるからかあまり遭遇しない)
この【荒し】というのには幾つかのパターンがある。
【コピペ荒し】
例えば「A社はBと付きあいがある。Bはwinnyを使う犯罪者だからA社も同じ穴の狢だ」という意味合いのコピーを際限なく延々と貼り続ける。
【屁理屈荒し】
ああ言えばこう言うタイプ。のらりくらりと他人を莫迦にしながら、言葉の隅をつついて反撃することもある。
【天然系荒し】
主に初心者が暴走する物。俺様が適当に訊けば、ネットは俺様の全てを理解して超最適な答を出すのが当然と思っている。お客様センターの困ったちゃんと同類。
etc.etc…他にもタイプはあるだろうが、共通していることは「話し合いをしない、譲歩の余地無し」ということだ。特に1・2は愉快犯の仕業であることが多く、こちらが論理的説明をした時点で【負け】なのである。

相手チーム全員を乱闘で行動不能にして勝とうとする野球チームがあったとしよう。
そんなチーム相手に満塁HRを何本売っても意味は無い。
ゲームは乱闘を阻止できるかと言う、野球でない物に変貌しているからである。
瞬殺デッキについて〜ゲームギャザ'0106

これらについては駄文にゅうす5/26に詳しいので一見の価値あり。また「詭弁のガイドライン」というネット初心者必読のガイドラインもある。

で、話を戻すと

俺の見たところn氏は、3「天然系荒し」に極めて近い。自らの手札を明かさずに他人の反応にばかり意見するのは、一般社会なら失礼という物だ。俺自身、彼の質問にも書いたが、「理解」するには互いの意思の疎通を図らねばならない。意味不明な言葉と人を小馬鹿にした回答で「俺様の120%の理解」を求める方が間違っているのだ。
しかし不幸にしてこの手合いの(n氏を含めた)ユーザーはディスプレイしか見えておらず(たとえ部屋に誰かがいたとしても、だ)、ゆえにその向こうに自分と同じ「ヒト」が無数にいることを忘れがちだ。
この「第3者の目」を見失うためユーザーは相対的立場をも見失い、ネット社会には「俺様とそれに反応する者」しかいないと思い込んでしまう。そして腹の内の未熟成の思考まで見せてしまう。
個人的な意見とまず断っておくが、こういう御仁に応対するには
1・自分の脳内から削除。そんな奴は最初からいなかった。 
2・未熟成の思考まで徹底的に論破する 
3・生暖かくヲチ、またはほどほどに付き合う。
がいいとこだろう。4・優しい言葉をかけて理解しようとするのは立派だが、御仁は「120%理解せよ」と上から言っているのだ。余程こころと時間に余裕がある人でないとそれは難しいだろう。5・いじめるは……気持ちはわからんでもないが、良識を持とう。な?

それにしても

ブログやSNSの影響でオタ文化であるネット社会が一般化したことにより、あの「殺伐」がウリだった2ちゃんねるも含め、ネットって温くなったよな。
どんなポンチな質問でも親切に答える奴が現れる。悪いとは言わないけど、自助努力を忘れた人間はヤワな成長しか出来ない。
だから今回みたいな人が現れると必要以上に頭にきたり「ネット怖い」になってしまうんだ。もっと「屋根裏の散歩者」の気持ちでネットを徘徊しないと。

といいつつこんなことを(キーワード削除トラブル)

ここ一月ほどだが、オタク・イズ・デッドというキーワード関連で、あまりにキーワードとして相応しくなさそうなモノを見つけた。おまけに(最初の頃は)一行の解説もなし。そこで作成者の真意を聞くために挑んでみた。

はてな以外の(つまり殆どの)人には見えてないので、議論に興味ある人はコチラ
「何が悪い」から始まり「思い上がるな」で終わったこの論戦。防衛型荒しとでもいうべきか。もっと有意義な持論の展開を期待していただけに非常に非常に絶望した! 論理なき議論に絶望した!
かの日記に拠ると、reds_akaki氏は「ネオリベラリズム」だの「プロ市民」だの思想と政治に造詣が深いように見受けられるのに、出てきた言葉が罵詈雑言。とどめに「思い上がるな」だもんなぁ。ちょっと泣けたよ。
このキーワード、2ちゃんのヲチスレでは

一蹴で撤退。一言で逃げるなら最初から騒ぐなよww
長文を書く奴は頭でっかちで困るwwwwww

と痛いところ突かれているしw
でも逃げた言い訳をさせてもらえば、re氏が俺を満足させるだけの議論を行えないだけでなく、理由なく俺を莫迦にしていると判った時点で、この語群については議論する価値――俺の時間と頭脳を割く価値――は消滅したのだ。だから逃げた。嫌味も言ったけど兎に角逃げた。
(追記:俺の欲しかった議論の価値とは、「駄洒落をあえてキーワードとしたエネルギーと、その明文化」だ。それが手に入らないと判った以上、留まる理由は何もない。 07/19 12:12)
彼から実りある発言を引き出せなかったのは残念だ。今回の件は実に興味深いので記念としてmhtで保存した。もっと日本語を勉強せねば。
しかし、かくてre氏は自らの単語を守り、俺にはブログのネタが出来た。両者落とし所を見つけたから、結果としてはこれでいいのではないだろうか。

でも「俺の単語に手を出すな」ってのも、ネットの向こうにヒトがいる事を正しく理解していないのかもしれんヨ。クワバラクワバラ。