ゲームはフィクションなのか、ノンフィクションなのか

即売場での有効なパフォーマンスは幾つもあるが、
1・試食
2・体験
3・実演
4・大道芸
この4つが大きい。効果の程もこの並びじゃないかと思ってる。
さて俺の仕事で考える場合、1は論外、4は自身に別技能が必要なためハードルが高い。残るのは体験と実演という事になる。
が、彫刻の実演の一番の問題点は「完成までとてつもなく遅い」。一日で完成する彫刻なぞなかなか有るもんじゃない。下手をすると板に延々と穴をあけているだけで2・3時間はあっという間に経ってしまう。見た目はやかましいばかりで退屈なのだ。
出来れば順位の高い体験会を開きたい所では有るが、仮に刃物作業による危険を度外視したとしても、制作時間はとんでもない事になる。そして慣れない彫刻で出来上がった品物。はたして品物に体験者は満足できるのか? そしてそれだけハードルの高い体験会は、はたして儲けが出るのか??
落しどころは、素体も図案も出来上がってるキットを用意して、お客さんには図案の通りに筋彫りや色付けをしてもらう事だろう。一見さんのスキルを上げたり弟子を育てたりすることが目的ではない。事前技術も事前知識もゼロでも即売場で楽しんでもらうため、そして回りまわって自分の生業のためなのだから。


さて、http://togetter.com/li/898530 を読んで感じるのは、アドバイスしているつもりの人間が事の本質を取り違えている事だ。
@Golden_ratio_S氏は変なタイミングで冗談を言うべきではないし、togetterまとめなんて晒すべきではないし、そもそも@actofpuddingに求道者としてアドバイスする必要はなかった。
すべてお節介。ましてやtogetterをや。
求道者じゃ無い者に求道者としてのアドバイスなんて何の意味も無い。
では@a氏が何かというと、追体験希望者だ。なりきりともいうんだろうか?
@G氏にとって格闘ゲームはスポーツであり、@aにはスポーツ漫画だ。ノンフィクションとフィクション。ここが違う。
@a氏が求めているのは、少年漫画で例えて言えば、へぼ主人公が能力を見出されたから初勝利を飾る所までを追体験したいのであって、第一話以前のミソッカスな15年間を味わいたいわけじゃない。
これは求道者にはなかなか判らない。持てる者には持たざる者を怠け者としか思わないから。認めば自己否定につながるから。