シールズ騒動が終わって

大波乱で審議可決してからマスコミに飽きられてしまい、国会議事堂の前に人がいるのかいないのか全く判らなくなったシールズ騒動。
改めて振り返れば、やってる事の大半が半世紀前の安保の手法の焼き直しで、さして目新しい事は無かった。
いや、俺の知ってる60年70年の安保闘争なんて、授業に学ぶわけでもない、ほんのコラム程度の情報しかないんだ。その時点でこの感想の底が浅いのは自覚してるけど、それでもその焼き直し、悪く言えばカリカチュアにしか見えなかった今回の15年安保闘争。はたして歴史はどう語るんだろうか。俺には「悪手ばかり打っていた」ようにしか見えない。 
 
  
有名な左翼過激派と繋がってる。
「自分たちは戦争に行きたくない」というWW2時代の歩兵を念頭に置いた古すぎる価値観。
いま中国が危険だって世の流れで、中国関係の人たちが陣営にいるという胡散臭さ。
「安全に長期間断食する」が目標のハンスト。
アメンバーが同じ学校出身で思想が偏ってる。
TV討論で負けてからの変な感想。
クーデター・ハイジャック・革命といった単語の、明らかに間違ってる用法。
 
 
安倍総理が国民不在でおかしな事やってるのは事実なんだから、うまい事やればドンドン人は集まるんだよ。それが参謀のいない烏合の衆だった。
本当に過激派や野党の、世の中を知ってる大人たちが後見人にいたのか。それすら疑うレベルでの烏合の衆だった。
烏合の衆が何千何万と集まったところで、大人にとっても国家にとっても痛くも痒くもないというのが今回の結末だ。
 
 
今回の件でシールズは総括できるんだろうか。
今時ハイジャックしても行く国は無い。このまま消滅するのか。暴力集団になって赤軍派に参加するのか。第二のあさま山荘事件を起こすのか。
なんにしても前世紀のカリカチュアだ。21世紀らしい事は出来るんだろうか。
20世紀を真似るんなら、なぜ未だ高年齢にはイロモノ扱いのラップでアピールしたのか。そこはジョン・レノンじゃないのか。