新年

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

『立駒』
立て若駒 風に向かって
往け若駒 からだ一つで


 道が無ければ 
     荒野を走って
泥にまみれれば 
     夕立で洗って
 暗い夜ならば 
     星座を頼って


立ち上がる者だけに
    聞こえてくる
  明日の風に向かって



2013年は迷うことが多かった。
衝突はしないようにしてたけど、思ったように進まないことも多かった。
干支の彫刻も、あまり作れなかったなぁ…。初売り分も無いから、後で作り足さなきゃ。
そんな中で一番大きかったのは『恋旅』に関わらせてもらったことだ。
寂れた観光地の一店主としてはなかなか見られない視点で、観光に携われたのは非常にいい体験だった。もちろん、今年もこの企画は動いている。
今回の彫刻と詩にはそんな気持ちが含まれている。


明日とはなんだ。
それは無条件で明るい日ではない。無条件で暖かい日でもない。
昨日までの道は途切れ、強い風と夕立に叩かれ、夜になれば月も見えない。
座って眺めている者に光は当たらない。
それが明日だ。今日という名前に変わった明日だ。
でも。
立ち上がれば。目を凝らし耳を澄ませば。
道無き道を進む方法に気付く。
泥まみれの気持ちを雪ぐ事が出来る。
星の光は照明ではなく道標になってくれる。
世界が明日が全く変わらなくても、先に進むことが出来る。
明日が温かく迎えてくれないならば、こちらも全力で立ち向かうまでだ。


立ち上がる力。立ち向かう力。それが『立駒』に込められた気持ちだ。
流石にお客さんにはこんな長くてひねた演説を言えないから、さらっと伝えてるけど。


さ、俺も奮い立たなくちゃ。今年も東風が吹いてる。