もう何を信用していいのか

一流の革命家が一流の政治家とは限らない。何を以て一流と言うかは判らないけど。
民主党自民党を破ったとき、彼等は言った。これは革命だと。全世界にもこのニュースは革命に似たものとして報道された。
その後に行われた事は世の駄目革命家とさほど変わらない。ソ連と違うのは、粛清で人死にが出なかった事と、国の矜持とか独立精神とかよりも中国に国を売る決断を選んだ事くらいだ。
下野した自民党はどうかというと、二言目には政権奪回。反省の弁は活かされているのか、世論を味方につけ捲土重来を期しているのか、全く判らない。地震が起こるまでの1年半、彼らの言った事といえば「とにかく総理の座を取り戻せ」しか無いじゃないか。何故、国民のそばにまで来ないんだ。一番欠けていたのがそれだったのに。
そして今、弱って溺れる民主党菅総理に嵩にかかって石を投げるマスメディア……こういう輩が一番信用できない。小泉総理誕生のときもそうだった。麻生総理退陣のときもそうだった。劣勢になった相手に向かって「世間は、世論は、皆××の流れである!!」と言い切るとき、間違いなくマスメディアは暴走している。被災地や原発で戦っている人にも、刻一刻と壊死していく日本の各産業にも背を向けて、ひたすら永田町狂想曲だけを追いかけるのはワイドショーのやる事で報道のやる事じゃない。
大貧民の終盤のように束で次々切っていくカードが、実は枚数も数字も誤魔化されてている。その事に気をつけなくちゃいけない。