長生きの価値

「どうして人を殺しちゃいけないの?」
たまにネットに出てくる話題だ。もし俺が子供に……嫁を持つチャンスも無いが、仮に自分の子供にそんな質問を真剣に訊かれたら、とにかく理不尽にぶん殴る。タブーってのはそんなもんだと教えるために。
しかし、最近TVを見ていると、似たような疑問が渦巻くんだ。
「そこまで長生きしたいのか?」
寿命が60歳のときは80歳や100歳は偉業だったけど、いまや寿命が80歳。皆と同じく80まで生きることに何があるんだろうか?
老人はポックリ死にたいという。しかし、TVで出てくる情報は「ポックリする方法」じゃなくて「長生きする方法」だ。なんで長生きが必要なんだろう。上手く死ぬことが目的じゃないのか?
日本人は信長が好き、という話は80年代にも有った。そのときよく言われたのは「細く長く生きるよりも、太く短く生きる」というものだった。あの時信長を崇拝していた人は、ちゃんと太く生きてるんだろうか?
いろんな年代の人が色んな思いで生きているのは判ってる。けど、長寿に関してはみんな盲目的画一的に長寿万歳を唱える。これって「現状をポジティブに捉える」ってのと少し違うんじゃないか?
死を司れば悪で生を司れば善。でも物事に限度があるのは道理で、平均寿命80歳は行き過ぎかもしれん。日本の誰もが80歳の老人を食わせることが出来る訳じゃないんだから。
こんな事書いてたら、理解できん人から色々突っ込まれるかも知れんなぁ。これは別に老人を邪険にする話じゃない。