放送のウソ

グーグルに「男性 」「女性 」と打つと、関連キーワードが出てくるって話を、昨日の夕方のラジオでやっていた。
「男性」だとファッションや髪型。「女性」だと転職や一人旅なんてキーワードが出て来るそうな。
それでパーソナリティの荒川強啓氏が
「男は外見ばかり気にしてるけど、女性は自立心が旺盛」見たいな〆方をしていたわけだが。



こういうコメントって、一番「放送のミスリード」の匂いがして、気色悪い。男がファッションを調べるのは、
1・センスの無さをあげつらう人がいるから。
2・転職も一人旅もわざわざ調べる必要がないから。
3・ファッション雑誌が無かったり見方がわからないから。
4・男も女も、自分に足りない物を検索しているだけ。
なのに、なんで女尊男卑な結論に結びつくかね? いまさらウーマン・リブじゃ有るまいし。
以前から不満に思っていた事だけど、マスメディアにある問題点は3つ。
「小さな事件を大きく取り扱う」「大きな事件を小さく取り扱う」「まとめ方や感想が歪んでいる」
3番目の「歪んだまとめ」ってのが、最近気になって仕方ない。昨今の世界の流れは、何でも簡単に手に入れよう、手に入るようにしようっていう便利さが売りなんだが、これって、そこに至るまでの過程をすっ飛ばしてるから、この「簡単に手に入る」に頼りっきりになると、結果が間違っていても何処が変なのか気づきにくいんだよな。
これが「風が吹いたら桶屋が儲かる」ようなトンチンカンな結論なら笑えるが、「髪型やファッションにこだわる→ナルシスト」みたいな結論がラジオやTVで流れると、視聴者がなんとなく誘導されてしまう。怖いことに、それが報道事実でもなんでもない、キャスターの無責任な一言感想で誘導されると、「事実は報道してるのに、視聴者はみんな一定の方向を向いたイメージを持つ」という、上手な洗脳みたいな事が起こる。例えるなら、どんな料理でも、最後にラー油をかければなんでも激辛料理になるように。
ネットでよくある『まとめサイト』でも、とりあえず纏まってはいるんで信じてしまうが、情報整理じゃなく素人造りのバラエティサイトだったりする場合もある。それでもなんとなく信じてしまう。「2ちゃんは便所の落書き」なのに「便所まとめサイトは信じる」って、どうみても洗脳だよなあ?



ちなみに、試しにググると、今回のラジオがいかに恣意的なキーワードの選び方をしてたのがよく判る。