急性鬱性自殺

月曜日、またNHK鬱病の事やってた。
今回はリストラされて首を括った老人の話だった。十数年働いていた工場をクビになって、行きつけの飲み屋や友人の所に顔を出しながら、十日で自殺。
最後に学者がまとめていたけど、なんだか、間の抜けた事しか言ってないなあ。
自治体の保健センターに行けば、精神科や心療内科に紹介してくれる、そういうシステムがあまり知られてない」
って、そりゃそうだよ。会社クビになって凹んでる人に「君の凹みは病気だから頭の病院に行け」って誰が言うんだよ。
「最悪な気分のときに、重要なことを決断してはいけない」
言ってる事が曖昧だなあ。重要なことって何? 首吊る事?転職する事?辞職する事? もし自営業者だったら、店仕舞いすることと鬱引きずったまま仕事続けることとどっちが「重要な決断」なんだ?


あのさあ、友人が首吊ったって人を取材しておいて、最終的に「周りの人のフォローが」とか理論的で残酷な事言うなよ。
たった10日間ぽっちの急性の鬱で死ぬ人なんて、誰も助けられんよ。自殺者の大半は鬱病で、鬱で死ぬ人を助ける民間療法はほとんど無いって、その現実を言ってやれよ。
「鬱は心の風邪」なんて軽く言って、精神科に入りやすくするって効果上がってんの? むしろ「鬱病は死病。鬱は心のガン」とか精一杯脅したほうが医者に行きやすいんじゃないかなあ。