富山県不祥事#1

南砺署の巡査長(52)が飲酒運転で摘発された問題

 巡査長は九月二十五日朝に南砺市内の交番での当直勤務を終え、立ち寄ったコンビニ店で日本酒を購入。さらにスーパーで刺し身などを買い、同店の駐車場に止めた車の中で飲酒した。その後、高岡市内でパチンコをし、パチンコ店の駐車場でも酒を飲んだ。同日午後一時四十分ごろ、砺波市太郎丸で酒気帯び運転の疑いで摘発された。

県警は三日、巡査長を停職六カ月の懲戒処分にする方針を固めた。四日にも処分し、事実関係を発表する。巡査長は同日付で依願退職する。この問題については、明るみに出た一日以降も県警は正式な公表をせず、二日には中川忠昭県議会教育警務常任委員長が、懲戒免職を含めた厳しい処分を求めたほか、三日には石井知事も安村県警本部長に「厳正な対処をしてほしい」と述べていた
飲んだ日本酒の量は約五百四十ミリリットル(三合)から七百二十ミリリットル(四合)とみられ、約十キロ車を走らせていた。

県議会などから早期に公表するよう求める声が出ていたが、発表は摘発の九日後になった。県民からは「処分が軽過ぎる」などの声が上がった。巡査長は同日付で依願退職した。
 県警は巡査長が昭和六十年にも酒気帯び運転で物損事故を起こし減給の懲戒処分を受けていたことや、調べに対し「(摘発される前にも)二、三回飲酒運転した」と話していることも明らかにした。
午後二時四十分ごろ、砺波市太郎丸の県道で携帯電話をかけながら運転しているのを県警高速隊員に発見され、呼気一リットル中〇・二五ミリグラムのアルコール分が検出された。言動がしっかりしていたことから酒酔い運転ではないとした。

 巡査長は昭和四十八年に採用。交番勤務が長く、今年三月に同署の交番に配属された。懲戒免職にならなかったため、退職金は支払われる。

富山県警察