時をかける少女

先月の話ながら図書館から原作を借りたが、その擦り切れっぷりに感動。
小説ってのは、活字で、形の無いデータだから形を変えず時を越えることが出来る。それはそれで素晴らしいことだけど、図書館にある小説は、近隣のいろんな人が手に取り、俺もその1カウントになる。角が丸くなるほど読まれ日焼けした本は、超えてきた時が見えるようで嬉しくなる。
内容は100ページほどの短編なので、誰でも簡単に読めるだろう。原田知世の映画は相当膨らませてあるので、温室で歌を歌ったり、後日談に寂しさ炸裂するようなことはない。まぁ、原作も映画も20世紀の物なんで、言葉の端々に古臭さがあるのはご愛嬌。
今やってるアニメのほうは原作の続きとして描かれているので、原田版と整合性は無い。だから筒井康隆のツの字も知らずにアニメを見た人は、角川映画より原作を読むことをオススメする。
しかし・・・原田、本当に揺れないなぁ。