「ジョジョ、逆に考えるんだ。」

最初に言っておくが、これは本心100%ではない。
さて。3月後半。
卒業式を迎えたらしい学生たちが行き来している。ラジオでは「卒業式には告白したい」という学生に次々応援メールが届いている。
もしもそんな思いの人がここを読んでいるなら、あえて忠告しよう。
告白するな。すべて手遅れだ
あなたは思いを寄せる彼、或いは彼女と同じ時を過ごしたのか? 文化祭は? 体育祭は? 修学旅行は? テスト勉強は? 部活動は? 夏休みは? 冬休みは? 登下校は?
それは単に空気を共有していただけではないのか? 本当に二人お互いが親密な時を過ごしたのか?
胸を張ってYESと答えられない人へ。あなたは時を浪費した。あなたの恋心は次の恋への肥やしにはなるが、今の恋を花咲かすには未成熟だ。
あなたの思いに相手がYESと答えたところで、その3年間はバラ色に染め直せない。これから離れ離れになるなら、あなたは相手の新生活に直接関われない。
ましてや、NOと答えたなら相手が悔やむだろう。嗚呼、自分は一人身のまま卒業して、いまさらになって告白されてもどうしようもない、と。
だから忠告しよう。気持ちの整理は自分独りでしろ。本気で好きなら、そんな手遅れで、残酷で、身勝手な告白に、好いた相手を巻き込むな。
最後に誰かに懺悔しようとしている人も同様だ。最後にわびれば許されると思うな。あなたは詫びを入れなかった時間だけ相手を苦しめたのだ。勝ち逃げ同然に詫びて許されると思っているのはあなただけだ。
そして在校生という身分の人。貴方には幸せを掴む権利がある。恐れるな。立ち竦むな。時は無慈悲だ。それに従うなら貴方も所詮無慈悲な人なのだ。
最後に言っておくが、あくまでこれは本心100%ではない。