花咲く萌え現象

今年の流行語にも選ばれ、美少女キャラクターに恋する気持ちを表す「萌え」現象の裾野が県内にも広がっている。
今月十日、、富山駅前のCiCビル4階に東京の秋葉原などで人気の「メード喫茶」が開店した。店名は「プチメイドカフェ・メイキュア」。木目調の落ち着いた店内では、客は「ご主人さま」「お嬢さま」と呼ばれる。ウェートレスはメード姿でフランス人形のよう。
「お帰りなさいませ」と出迎え「行ってらっしゃいませ」と送り出してくれる。
男性客だけでなく、年配の女性やOLの姿も。秋葉原メード喫茶にも行ったというMさんは「丁寧な応対に親近感を感じます」とにっこり。
伝統の井波彫刻にも「萌え」の風は吹いている。職人のNさんは欄間や獅子頭製作(原文ママ)の合間を縫って女の子の人形も作る。今までの作品は20体以上。中には10万円を超える物まで売れたとか。
かわいらしい人形が店内に並ぶフィギュア専門店「ガングゴング」(富山市中央通り)は女性受けする人形を取り揃え、カップルで気軽に入れると評判だ。ガンダムなどのミニチュアフィギュアが所狭しと並ぶ「ミニコレ倶楽部」(同市新屋)も、週末は家族連れであふれると言う。店員は「幅広いそうに受け入れられています」と話していた。
北日本新聞夕刊 2005年12月19日 より引用。個人名は仮名に変更)

オフレコの雑談中では「現在のアキバ系はオタク・元隠れオタク・オタクかぶれで出来ている。数千億のオタク市場に群がるハゲタカは、他の市場ほど消費者のことを思いやってくれない」というような濃い目の話も披露してみた。
オタクかぶれってのは、つまりオタクを観光の(=別次元の)対象としてしか見てない人のこと。例えば田舎かぶれは「田舎=豊かな自然・親密な人付き合い・郷愁を誘う建物」をリスペクトするばかりで、豪雪も台風も筒抜けのプライバシーも24時間制じゃないコンビニも見ていない。
話をメイド喫茶に戻せば、せっかく有名になったんだからどうか徒花から脱却してください、と祈るばかり。