それは責任以前の問題

「責任」や「誠意」なんて立派な言葉を高町式交渉術ヤクザ式に交渉で乱発するのは、みっともない事だと思うんだ。


随分前の話だし、又聞きなんで真実とは違ってるのかもしれんのだが。
「親子で楽しむ木工教室」てのを開催して、何組かの家族が糸鋸ミシンで抜いた木を彫ったり色を塗ったりしたんだそうだ。
で、10歳くらいの子供が、糸鋸ミシンで自由に木を切りたくなって、係の人にお願いした。係にしてみれば、そういうやる気の有る奴は大歓迎だから、快く使い方を教えようとしたんだが。
その子の母親が飛んできて、係に大声で食って掛かったそうだ。曰く、うちの息子はそんな事やらなくていい。そんな危ないものを子供に触らせるな。怪我したらあなたは責任取れるのか、と。

ツッコミ所は色々あるが、その前に。
「我が家は電動工具を使わせない」ってのはその家の家訓で、そこを飛び出そうとしたのはその家の息子の意思だよな?

家族問題は家族で解決してくれんかね。「責任」なんて大層な物を振りかざす前に。
「すんませんねえ。我が家では電動工具は触らせない事にしてるんで」と笑顔で言うだけで、八方丸く収まるんだぜ。
ガチで詫びる以外にも頭の下げ方は幾つもあるんだが、そんなのすら屈辱に感じる奴が、増えてきてんのかねえ?