晴れ
いや、なんとも突っ込みどころの多いニュースがよくあるなあ。といいながらそれにはノータッチのままマンガを買ってきた。
【仮面のメイドガイ】
「カンニングは違反だが、ドーピングならば合法の範疇!!」という一言に惚れて、久しぶりに新刊購入。むちゃくちゃ面白い。
ヒロインの家に益荒男というか野獣の如き仮面メイド漢が現れ、いきすぎたご奉仕をフルパワーで叩き込む。「メイド萌え」ならぬ「メイド燃え」を狙う商品は少数ながら存在するが、まさかこんな形があろうとは。
「万全の上にさらなる万全を!!」と一切手加減しないメイドガイの繰り出す御奉仕をゲラゲラ笑って読むべし。
一方。
ラヴクラフトの「狂気の山にて」はやはり遭難。この日本文は俺の想像力を超えていて駄文にしか見えません。疲れてるのか、俺。
- 作者: 桜庭一樹,武田日向
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
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トリックは手品レベル、パニックホラーは緊迫感なし。密室の12人が1度で5人に減るあっけなさ。格闘シーンでは斧を持ったままなぜか跳躍して攻撃するする殺人者や、大人にマウント取られてもメリケンサックでこめかみを殴って脱出……作者は空手やってるから、コレはリアルなんだろうか……。
主要キャラ設定も印象が弱い。主人公は留学先の同級生から【死神】というあだ名を奉られているが、そこから来る日常の疎外感が全く無い。
ヒロインのヴィクトリカ*1は京極堂の如く博覧強記&こましゃくれた口の聴き方をするが、最後には子供らしいところを見せてガッカリ。最後まで堂々としているからこそキャラが立って次回作が楽しみになるのに
武田日向の絵だけが★★★★★だった。
Amazonレビューによると最新刊は萌え路線へ突き進んでいるようなんで、読むならそっちの方がいいかも。
どちらにしてもミステリではないが。
六月二日追記:小学生レベルと書いたが、冒険物の児童文学としてならマアマアいけるんじゃないかと思う。
疑問点:ヴィクトリカが絡まなかったら、この計画はうまく進んだのか?
*1:こいつの服がフリフリゴシック。ゴシックホラーでは無い。